学校事務の共同実施・共同学校事務室の形

 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度は、市町村によって名称や形が異なります。学校間の距離や各学校の学校事務職員の数などが、地域によって異なりますし、学校の枠を越えた学校事務職員の連携がどれだけの期間やってきているかも、地域によって異なりますので、一概にどの形が良いということはなく、その地域に合う形で良いと思います。また制度の形が決定的に大事な訳ではなく、制度の活用方法や制度の中での活動内容こそが圧倒的に大事です。したがって、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度が十分に役割を果たしていないときは、活用方法や活動内容を見直して改善を図りながら、必要であれば制度の形も変えていけば良いと思います。教育委員会によって要綱等で規定されている「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる制度の形は、学校事務職員の気持ちだけで変えることはできませんが、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」の中での活動内容は、学校事務職員が取り組んで創るものですから、学校事務職員の行動で変えていくことができます。制度の形は、もちろんやりやすさには関わってきますが、最も大事なことは学校事務職員が制度の中で何をするかです。

 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の形は、学校事務職員で構成するいくつかのグループから形成されます。多くの市町村で、1つの中学校区や2つの中学校区の学校に配置されている学校事務職員でグループを形成し、そのグループの学校事務職員は連携し支え合い高め合います。多くの場合は経験の長い人や短い人が混在することになり、多くの場合は経験の長い人がリーダーシップを発揮してグループを統率し、経験の短い人など支援が必要な人をグループで支援することになります。このグループをこのサイトでは「小」グループと呼びます。小さな市町村であれば、この「小」グループ=その市町村の学校事務職員集団ということもあるかもしれませんが、大きな市町村であれば、市町村の学校事務職員集団全体のグループとして、「小」グループをいくつも内包する大きなグループが形成されていると思います。市町村の学校事務職員全体のグループをここでは「大」グループと呼びます。活動が上手くいかない「小」グループがあるときは、「大」グループのリーダーが「小」グループのリーダーを支援したりすることができます。各「小」グループの活動から生まれた知見や成果を、「大」グループ経由で市町村の学校事務職員全体で共有することもできます。市町村の規模によっては、「大」グループと「小」グループの間に「中」グループを作っている市町村もあります。

 このように、学校事務職員によるいくつかのグループが形成されるのが、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の形の特徴です。各グループのサイズや名称も、市町村によって異なります。「小」グループを「学校事務の共同実施ブロック」と名付けている市町村もありますし「共同学校事務室」と名付けている市町村もありますし、「事務連携グループ」と名付けている市町村もありますし、別の名前を付けている市町村もあります。「中」グループを「共同学校事務室」と名付けている市町村もありますし、そもそも「中」グループがない市町村もあります。「大」グループを「学校事務職員会」としている市町村もありますし、「ブロック代表者会」という組織にしている市町村もありますし、「共同学校事務室」と位置付けている市町村もありますし、全く別の名称を付けている市町村もあります。「大」グループのリーダーが個人ではなく「リーダーグループ」的な組織になっている市町村や、「学校事務支援センター」的な機関を作っている市町村もあります。

 以上のように、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度は、市町村によって名称や形が異なります。そして、繰り返しになりますが、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度とって大事なのは、制度がその目的を果たせるように制度を活用しているか、制度がその目的を果たせるように制度の中で学校事務職員が活動しているか、ということです。


 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の目的が、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようにすることにあることについての説明は、『学校事務の共同実施・共同学校事務室の目的』に記しています。


 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度をどう活用すれば、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようになるのか。制度の中で学校事務職員が何をすることで、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようになるのか。これについては『学校事務の共同実施・共同学校事務室の活用方法』に記しています。


 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の効果的な活用方法や活動内容がイメージできる資料については、『学校事務の共同実施・共同学校事務室の資料集』に掲載しています。

学校事務職員がより上手く学校運営業務を回すことで、学校は子どもたちにより充実した教育を提供することができる !

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