学校事務の共同実施・共同学校事務室学校事務の目的

 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の目的は、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようにすることにあります。少し言葉を補ってみます。どんな学校事務職員がいる学校でも、何らかの理由で学校事務職員が欠けることになった学校でも、全ての学校で、学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようにすることにあります。意味は同じです。

 『学校事務の共同実施・共同学校事務室』にも記したように、学校事務職員の職務遂行能力は学校事務職員各人によって異なります。知識や経験の量が異なりますし、得手不得手も異なります。体調や気力体力も異なりますし、勤務形態が異なることもあります。したがって、学校を越えた学校事務職員の連携がなく、それぞれの学校事務職員がそれぞれの学校で職務に励むとすると、たとえば経験の少ない学校事務職員の配置された学校、苦手な仕事がある学校事務職員が配置された学校、体調不良で学校事務職員が10日間休むことになった学校では、学校運営業務は効果的に回らず、それらの学校の子どもは低水準の教育しか受けることができないことになってしまいます。そういう状態にならないように、どこの学校でも高い水準の教育を提供できるようにするために、どこの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回すことができるようにするために、学校事務職員が支え合い高め合う制度である「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」があります。都道府県や市町村によって、制度の名称や形は様々ですが、最も本質的な目的は同じです。

 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度が効果を出せば、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回すことができて、どの学校でも高い水準の教育を子どもに提供することができます。しかし逆に、「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」 が十分に効果を出せないと、学校によっては学校事務職員が学校運営業務を効果的に回すことができず、その学校では子どもに低水準の教育しか提供できません。制度の名前が大事なのではなく、新しい制度を導入しているかどうかが大事なのでもありません。学校事務職員が支え合い高め合う制度が、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回すことができるようにするという目的を果たせているのか、学校事務職員が制度を効果的に活用できているのか、が大事です。

  「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」 の目的は明確ですから、目的が果たせているどうかの基準も明確です 。市町村の全ての学校で(経験の長い学校事務職員が配置されている学校でも、今日から働き始めた学校事務職員が配置されている学校でも、パソコンが苦手な学校事務職員が配置されている学校でも、子育てや介護をしながら働いている学校事務職員が配置されている学校でも、臨時職員の学校事務職員が配置されている学校でも)学校事務職員が学校運営業務を効果的に回すことができていれば、それは「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」 の目的が果たせているということです。逆に1校でも学校運営業務が効果的に回っていない学校があるなら、それは「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」 の目的が果たせていないということです。制度の活用方法を改善する必要があります。

 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の目的が、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようにすることにあることについての説明は以上です。


 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の形については『学校事務の共同実施・共同学校事務室の形』に記しています。


 「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度をどう活用すれば、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようになるのか。制度の中で学校事務職員が何をすることで、どの学校でも学校事務職員が学校運営業務を効果的に回せるようになるのか。これについては『学校事務の共同実施・共同学校事務室の活用方法』に記しています。


「学校事務の共同実施」や「共同学校事務室」と言われる、学校事務職員が支え合い高め合う制度の効果的な活用方法や活動内容がイメージできる資料については、『学校事務の共同実施・共同学校事務室の資料集』に掲載しています。

学校事務職員がより上手く学校運営業務を回すことで、学校は子どもたちにより充実した教育を提供することができる !

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